【好きな本】アラン先生と不幸な8人【紹介】

アラン先生と不幸な8人という本を読んだ。

こんばんはおひさしぶりですヨコシマリンコです。

最近意識して本を読むようにしてるので、せっかくだから紹介文を書くよ。

アラン先生と不幸な8人

 

さて、あなたは、⾃分を不幸だと思ったことはあるだろうか?


私はある。

⼰の境遇、容姿、性格など、元より簡単に変えられないもので感じるのはもちろん、
先⽇⿃のフンが肩に直撃したのも、まさにベタな不幸である。漫画のようだった。


⼈間⽣きていれば、きっと誰しもが「不幸だ」と感じたことはあると思うが、
今回紹介するこの本、「アラン先⽣と不幸な8⼈」(五百⽥達成/ワニブックス)は、
"幸せも、不幸も、どっちでもないも、そう思えばそうなる!"と⾔い切っている。


本書は、「幸福論」で有名なフランス⼈哲学者アランを崇拝する"亜蘭幸男(あらんさちお)先⽣"と、世にはびこる不幸の擬⼈化と⾔える"7⼈の⽣徒"との対話で話が進んでいく。
1章1章で不幸の種類が別れており、例えば第1章は⼈間関係。2章はお⾦、3章は仕事、4章は恋愛…といったように、⽣きていく上では⽋かせない、誰もが悩んだことのあるテーマが並んでいる。
こういったテーマについて、「どうすれば幸せになれるか?」を説いていくのだが、これが⾯⽩い。


例えば、⼈間関係で悩む⽣徒に対してアラン先⽣は諭すのでもなく、慰めるのでもなく、初っぱなから「そんなことで思い悩むなんて、キミはヒマだな!」との⾔葉をぶっぱなすからだ。
結局、もう変えようのない過去や、始まってもない未来をウジウジと悩んだところで、何かが変わる訳じゃない。
タイムスリップしてやり直し出来る訳でもないし、棚ぼたのように幸せな転機が訪れる訳でもない。
当たり前だけれど忘れがちなことを、⾔葉でしっかりと再確認させてくれるのである。

さらに読み進めていくと、そもそも"幸せ"も"不幸せ"も、"好き"も"嫌い"も"⾯⽩い"も"つまらない"も、つまりは全て⾃分の捉え⽅次第だということに気がつかされる。


例えば、⼤抵の⼈…特に⼥性は恋⼈がいると幸せで、いないと幸せになれないと考えられているし、また周りから⾔われることも多いはずだ。

好きな⼈と両想いなんて確かに幸せかもしれないが、世界のカップルが皆幸せいっぱい脳内お花畑かといえばきっとそうじゃない。
恋⼈が居たって⾃分は不幸だと思う⼈はいるし、恋⼈いない歴=年齢の⼈でも幸せな⼈は幸せだろう。お⾦、恋愛、夢…結局はその物事に対して⾃分がどう捉え考えるかで、変わってくるのかもしれない。

 

最後の第8章では、"絶対的な不幸はある"と考える校⻑先⽣との対話で、
まさにこの捉え⽅について真っ正⾯から向き合い、改めて「幸せとは何か?」を考えている。
ー幸福を計る唯⼀のものさしは「今の⾃分がどう感じるか」ー私はこの⽂に全てが集約されていると思う。
幸福は特別なものでも、⼀部の⼈しか得られないものでもない。
今の⾃分を肯定し、受け⼊れることさえ出来れば、⼈はいとも簡単に幸せになれるのだ。

 

■終わりに
本書では、「あなたはあなたのままで良いんですよ」とは⾔ってくれない。
"不幸な私"に同情してほしい類の⼈には向いていないかもしれない。
この本は確かに、あなたを幸せに変えてしまうだろうから。

 

ヨコシマリンコ

 

アラン先生と不幸な8人

アラン先生と不幸な8人

 

(アラン先⽣と不幸な8⼈-五百⽥達成/ワニブックス/2015年10⽉)

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